脂質種類と高脂血症について

高脂血症

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高脂血症

脂質の種類と高脂血症

体の中には①コレステロール、②中性脂肪、③リン脂質、④脂肪酸という4種類の脂質が存在しています

1.コレステロール

コレステロールというと 「悪役」 のイメージが強いのですが、それは誤解です。
私たちの体の臓器や組織を形作っている一つ一つの細胞は、細胞膜という二重膜に覆われています。コレステロールは、後で述べるリン脂質とともに、この細胞膜の材料になる主要な成分なのです。もしコレステロールが不足すると、細胞は分裂増殖することができなくなります。細胞を一つの家にたとえるなら、コレステロールは家を支える柱のようなもので、生体の成長過程で欠かせない成分です。またステロイドホルモン、胆汁成分の原料にもなります。
※脂肪酸が結合したコレステロールを「コレステロールエステル」、結合していないものを「遊離コレステロール」と呼びます。

コレステロールの役割

細胞膜の成分となるこ
ステロイドホルモンの材料になること
それに胆汁酸の材料になることです

コレステロールは、30~40%ほどは食べ物から摂取、肝臓でも合成され、身体のあちらこちらに分散して蓄積されています。

2.中性脂肪(トリグリセリド)

中性脂肪が蓄積されることにより、皮下脂肪、内臓脂肪となりメタボリックシンドロームのを引き起こします

中性脂肪(トリグリセリド)はエネルギーの源になるものです。中性脂肪(トリグリセリド)は1個のグリセロール(グリセリン)に3個の脂肪酸が結合した立体的な構造をしています。食べ物から取り入れた脂質をもとに、肝臓や小腸で合成され、血液中に出され全身に巡ります。エネルギーとして必要なわけですが、使われる量よりも、摂取する量(体内で作られる量)が多いと、体内に蓄積されます。これが皮下脂肪や内臓脂肪となり、肥満といった状態になります。内臓脂肪が過剰になると、メタポリックシンドロームを引き起こします。

3.リン脂質

リン脂質は、コレステロールとともに細胞膜を構成し、細胞にブドウ糖や電解質、炭素、炭素ガスなどが出入りする扉のような役割を果たしています。また、脂質が血液に溶け込むことができるのは、タンパク質の一種である【アポタンパク】と脂質の一種である【リン脂質】が、コレステロールや中性脂肪を包み込み【リポタンパク】という状態となって、血液になじみやすくさせているからです。

4.脂肪酸

脂肪酸は、中性脂肪がエネルギーとして使われる際に、分解されてできるもので、体の中で燃焼してエネルギーになります。中性脂肪が分解すると脂肪酸とグリセロールという物質に分かれます。血液中の脂肪酸は、血液の中を運搬される中性脂肪が分解されて生じるものと、脂肪組織から遊離してくるものとが、一緒になって存在します。血液中の中性脂肪が分解されてできる脂肪酸は、脂肪組織で中性脂肪に変えられます。肝臓にも取り込まれて、新しく中性脂肪に変えられます

植物性の脂質

植物性の脂質の多くは、揚げ物、妙め物などに限らず食物そのものに含まれている脂質から摂取されます。スナック菓子にも植物性の脂質が使われています。インスタントラーメンの麺にも植物油で揚げてあるものが多く見られます。植物性の脂質は、大豆やトウモロコシを原料としたものが多く、ゴマ油やオリーブオイルなどもあります。また、植物性の油脂を加工したマーガリンなどもあります。

動物性の脂質(肉類)

豚や牛、鶏などの肉類には、脂身の部分があり、この部位を食べれば、動物性の脂質を身体に取り入れることになります。揚げ物の油や中華料理の妙め物の油として豚の脂肪であるラードを使っていることもあります。牛乳やバター、生クリームなどの乳製品も動物性の脂質です。生クリームには植物性の原料から作られているものもありますが、牛乳を原料の100%としていれば、まさに動物性の脂質そのものといえます。

動物性の脂質(魚類)

同じ動物性の脂肪でも、畜産品ではなく、水産品の脂質もあります。サンマやイワシにたくさんの脂質が含まれていることは、例えば焼いて、そのにじみ出て燃える油の量を見れば一目瞭然ですし、刺身でも、マグロのトロはもちろん、最近、目にする機会の多い、養殖のいろいろな魚には、たっぷりと脂質が含まれているのが、食べることで分かります。

脂質を敵視するのではなく知ることが大切

高脂血症は、身体の中での脂質の代謝がうまくできない病気であり、脂質を取ることで、すぐに病気につながるわけではもちろんありません。また、脂質の取り過ぎだけが、脂質の代謝の異常につながっているわけではありません。ただし、私たちが普段の食事で、どんな食べ物からどんな脂質を取っているのかを知ることは大切なことです。

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